前回のお金の話、うまく伝わっていましたか?
今回は「人との関わり」、いわゆる人脈の話です。
アパート経営に限らず、経営者として商売をするなら、人脈が大事。
これはもう、誰もが一度は聞いたことがある話ですよね。
実際、その通りです。
今も昔も商売は情報戦。良い情報をいち早くつかみ、先手を打つ。
そして、その良い情報は良い人脈からやってくる。
この考え方には、僕も賛成です。
不動産で言えば、良い物件を誰よりも早く紹介してもらい、あとは自分の型にはめていく。
アパート経営なら利回りの良い物件を仕入れて収益化する。
分譲業者なら区画にして販売する。
結局、「良いものは早い者勝ち」の世界です。
情報戦争は、常にどこかで行われています。
だから僕も、いい情報をもらうために、
そして「この人と今後も付き合いたい」と思ってもらうために、
いろいろやりました。

接待したり、ゴルフに付き合ったり。
名前と顔を覚えてもらおうと、せっせと動いていました。
…今思えば、あれも立派な承認欲求だったのかもしれませんね。
ただ、これには限界があります。
毎回お酒に付き合って、支払いもして、
ゴルフでは一日中気を遣う。
心も体も、そしてお財布も、じわじわ削られていきます(笑)

そして、もっと現実的な話をすると――
どれだけ頑張っても、大手には勝てません。
良い物件情報は、まず資本のある大手へ流れる。
そのあとに残ったものが、ようやくこちらに回ってくる。
当然ですよね。
相手は資金も実績もある。
一度うまくいけば、次の仕事にもつながる。
営業マンからすれば、「次がある人」を優先するのは当たり前です。
そして僕のところに来る情報は、だいたいこういう感じです。
「これは、あなただけの特別な物件です」
……いや、だいたい“残りもの”です(笑)
もちろん、これは仕方のない話です。
ここを嘆いても、何も変わりません。
ただ、この現実に気づくまでに、
しっかり時間とお金を使いました(笑)
そしてもう一つ、最近気づいたことがあります。
ちょっとスピリチュアルっぽい話ですが。
営業的な動きをやめてみると、人間関係がスッと整理されます。
言い方は悪いですが、
無駄なお金と時間の浪費が減るんです。
お金と自由な時間。
これ、やっぱり一番大事な資産ですよね。
そして不思議なことに、
そうすると新しい出会いがやってきます。
しかも、その出会いが、なぜか自分を成長させてくれる。
最近よく思うんです。
「今、自分の周りにいる人のレベルが、そのまま今の自分のレベルなんだな」と。
昔、できる営業マンに憧れていた頃は、
気づけば営業マンの輪の中にいて、自分をアピールしていました。
独立を考えていた頃は、
経営者予備軍の中に入り、周りの独立を眺めていました。
そして今は、優れた経営者になりたいと思っていて、
中小企業の経営者が集まる場の隅っこに、ひっそり座っています。
不思議なもので、人間関係は常に更新されていきます。
更新されるとき、
自分のレベルも少し上がっている気がするんです。
そしてそのタイミングで、
これからの自分に合わない人との縁は自然と離れ、
代わりに新しい人とのつながりが生まれてくる。
途切れることを寂しく感じる人もいると思います。
でも実は、人が関われる数って、ある程度決まっているんじゃないかと感じています。
だから、新しい出会いのために、古い縁が少しずつ入れ替わる。
そんな感覚です。
僕自身も、司法書士事務所で働いていた頃は、
毎日のように電話がかかってきて、
仕事の話から雑談まで、だらだら話す関係の業者さんがいました。
20年以上の付き合いです。
でも、退職した途端に、すっと連絡が減りました。
その代わりに、
人生の大先輩と出会い、食事やゴルフに誘われ、
いろいろな話を聞かせてもらうようになりました。
自分のステージに応じて、
付き合う人も変わっていく。
そんな感覚です。
じゃあ、どうやって出会うのか?
これがまた面白くて――
ほとんどが偶然です。
たまたま同じ場所にいた。
駐車場ですれ違ったときに声をかけた、かけられた。
そんなところから、人脈が始まっていくんです。
ちょっと不思議で、でも面白い話だと思いませんか?



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